トップページ > 講演会

講演会

教育研修講演 講師ご紹介

整形外科領域におけるロボットリハビリテーションの最近の話題-山崎正志氏
※日整会専門医資格継続単位:[1] 整形外科基礎科学[13] リハビリテーション(理学療法 技師装具含む)
  又はリハビリテーション単位(Re)にて申請中

講演概要

 ロボットスーツHAL®(Hybrid assistive limb®)は、筑波大学で開発された外骨格型の動作訓練支援ロボットである。HALの効果は単なるパワーアシストによるものではなく、interactive Bio-Feedback (iBF)理論に基づいた運動学習の反復、すなわちErrorless motor learning によってもたらされると考えられている。そして、HALは本邦で医療機器として認可されている唯一のロボットである。
 筑波大学附属病院では、HALを用いた機能回復治療の安全性・有効性を検証するため、脳卒中後の片麻痺患者、脊髄損傷・障害に伴う対麻痺や四肢麻痺患者の歩行訓練をHALを用いて施行してきた。また、人工関節置換術などの膝関節手術後のリハ訓練や、上肢機能障害患者の肘関節・肩関節の機能訓練にHALを導入してきた。さらには、腰HALによる体幹訓練や、Heterotopic Triggered HALと称する新たなHAL治療の開発も行っている。本講演では、われわれが進めているHAL治療の実際について紹介したい。

プロフィール

◆学歴・職歴
1977年 埼玉県立浦和高等学校 卒業
1983年 千葉大学医学部 卒業
千葉大学整形外科学教室 入局
1990年 千葉大学大学院医学研究科博士課程 修了
1994年 ニューヨーク市マウントサイナイ医科大学 留学
2008年 千葉大学大学院医学研究院整形外科学 准教授
2012年 筑波大学医学医療系整形外科 教授
◆学会活動等
 日本整形外科学会(理事長)、日本脊椎脊髄病学会(常務理事)、日本脊椎インストゥルメンテーション学会(理事)、
 日本脊髄障害医学会(監事)
◆専門領域
 脊椎脊髄外科、脊柱靱帯骨化症の病因病態解析、脊髄・骨軟骨再生医療、ロボットリハビリテーション

文化講演① 講師ご紹介

水戸藩の医療政策-光圀と斉昭の思想-永井博氏
※①②を合わせて日整会専門医資格継続単位:[14-5] にて申請中

講演概要

 「水戸黄門」として知られる水戸藩2代藩主徳川光圀は、『大日本史』編さんを始めるなど文化事業に力をいれましたが、病やケガに苦しむ人々のために、『救民妙薬』という簡易処方集とも言うべき冊子を編さんして配布しています。
 また、幕末の「尊王攘夷」の旗頭として有名な9代藩主徳川斉昭は、創設した藩校弘道館に医学・薬学を研究する施設を併設、また当時は先進的であった牛痘による種痘を領民に対し無償で実施するなどしました。こうした水戸藩の医療政策について紹介していきたいと思います。

プロフィール

◆学歴・職歴
1958年茨城県生まれ。
國學院大學大学院文学研究科博士課程前期修了。日本近世史専攻。
『歴史秘話ヒストリア』『知恵泉』(NHK)などに出演。
現在、水戸市文化財保護審議会委員、江戸東京博物館資料収蔵委員会委員、第18回世界湖沼会議分科会委員などをつとめている。
◆著書
『大名行列と参勤交代』(洋泉社)
『古写真で見る幕末維新と徳川一族(仮)』(KADOKAWA)ほか多数。

文化講演② 講師ご紹介

宇宙医学に学ぶ健康増進・リスク管理の秘訣-大島博氏
※①②を合わせて日整会専門医資格継続単位:[14-5] にて申請中

講演概要

 ヒトは進化の過程で地球環境に適した構造と機能を獲得してきたので、宇宙飛行では心身の健康リスクが顕在化する。微小重力の宇宙飛行では骨粗鬆症の約10倍の速さで骨量は減少し、筋萎縮は高齢者の半年分の変化を宇宙生活1日で経験する。睡眠と覚醒やメラトニン分泌などには概日リズムが存在するが、90分毎に地球周回し高照度のないISSでは体内リズムの脱同調や不眠のリスクが高まる。宇宙船に予期せぬ不具合が生じた場合には、不安や緊張などから作業能力が低下する。
 ガガーリンの人類初宇宙飛行当時「サバイバル技術」として誕生した宇宙医学は、不断の技術開発を継続し、予想される医学的リスクを軽減しパフォーマンスを向上させる「究極の予防医学」に発展してきた。本講演では、JAXA宇宙医学の研究成果、健康増進の秘訣、および有人宇宙開発のリスク管理などを紹介する。

プロフィール

◆学歴・職歴
1983年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
1989年 富山大学大学院医学研究科修了(医学博士)
1990年 Oxford 大学生理学研究所留学
1992年 富山大学医学部整形外科講師
1996年 宇宙開発事業団(現JAXA)に転籍
2012年 JAXA 宇宙医学生物学研究室室長
◆所属学会
 日本宇宙航空環境医学会(理事、宇宙航空認定医認定委員会委員長)
 日本整形外科学会(専門医)、
 日本骨粗鬆症学会(評議員、専門医)など
◆受賞歴
1992年 英国脊椎外科学会National back pain award
1994年 日本脊椎脊髄病学会奨励賞
◆主な活動
 地上で宇宙環境を模擬する長期ベッドレスト研究やスペースシャトル飛行前後の医学データ取得を実施。国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士の骨量減少予防研究や、ホルター心電計を用いた心臓自律神経研究などに共同研究者として参加。若田、大西飛行士など長期宇宙滞在宇宙飛行士の飛行中の運動処方・帰還後リハビリテーションを担当。